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フリーランスの仕事をしていて、儲かった、利益が上がった、というのは非常にうれしいことですが、注意しなければならないのは税金の納付額です。会社員であれば税金は給与天引きなので、納付に苦労することもありませんが、フリーランスになると、現金一括で納付しなければなりません。フリーランスの悩みの種となる税金には以下に述べるように4つも種類があります。その仕組みを理解していないと、税金を納めるために借金をするという笑えない話になることもあります。
これはサラリーマンの場合でも給与明細を見れば収めていたことが実感できる税金なので、すぐにイメージがわくと思います。その年に得た収入から経費を引いたものにかかる税金です。ただし気を付けなければいけないのは、これは「累進制」になっている、ということです。つまり、稼げば稼ぐほど、税率が上がっていくのです。サラリーマンの場合は、毎月源泉徴収という形で税金を納めていくので、年度末に税金を払うお金がなくて困るということはあり得ませんが、フリーランスの場合は、年間の税金を一括で翌年の3月15日までに払わなければなりません。前年度が儲かっていたとしても、納税のタイミングに現金がなければ一気に資金繰りが悪化します。
所得税は収入に対して国に納める税金ですが、住民税は自分の住んでいる地方公共団体に支払う税金です。そういう意味ではサラリーマンの時にも払っているので、これも見覚えがあるでしょう。ただし、注意しなければならないのは、これは稼いだその年の収入に対して税金がかかるのではなく、前年の収入に対して、地方公共団体が勝手に計算をして地方税額を決める、という点です。つまり、たとえばある年に非常にお金を稼ぎ、翌年それに安心して少し仕事をセーブした場合(あるいは前年ほど注文が入らなかった場合)でも、地方税は前年の稼いでいた時の額をベースに計算されますので、その落差が大きければ大きいほど、収入がないのに税金だけは払わなければならない、という状況が発生する危険性があります。そういう意味では常に来年の地方税を考えて、年末にはその分の現金を残しておくことが重要です。
これはサラリーマンにはかかりません。フリーランスのように個人事業をしている人にだけかかる税金です。税率は5%なので、所と得税や地方税に比べれば少ないですが、予想もしていなかった、ということも起こりがちなので注意しましょう。
消費税は実は「自分で払う」税金ではありません。税金を納めるという意味では払うのですが、それは自分の収入からではありません。仕組みを例で言いますと、あるものを1000円で販売すると、実際には消費税を含めた1080円をもらいます。そして、一方で500円のものを仕入れると、支払いは消費税を含めた540円になります。この、もらった消費税の80円と支払った消費税の40円の差額の40円を、消費税として納める必要があるのです。預かり金を納めるわけですから理屈上は自分の懐は痛んでいません。しかし、現金が出ていくことに変わりはありませんので消費税納付義務があるフリーランスは、消費税分を別管理しておく必要があるでしょう。
売上げは上がっているのに、現金がない!という資金繰りに関する悩みは個人事業主であるフリーランスにはつきものかもしれません。特に、仕入が発生する商売をしている場合によくある現象です。売掛金が入金しないと次の仕入れができず、そうすると次の回転にもまた影響が出るという悪循環です。キャッシュフローがまわっていない状態ですが、なぜフリーランスはこの状態に陥りやすいのか、その原因を紹介します。
仕事を獲得できなければ、フリーランスライフは成り立ちません。多くのフリーランスはまず自身の持つ人脈をたどって仕事を獲得し、そこからさらに広げていくというパターンが殆どでしょう。しかし、それほど広い人脈があるわけではない人も多いでしょうし、ある程度たどったらすぐに行き詰ってしまいます。1社だけを頼りに仕事をしていても、もしその1社から仕事をもらえなくなったら、即終わりです。そうならないためにも、複数の顧客を確保することが得策です。
フリーランスとして一人で頑張って働いてきて、顧客も増え、順調に仕事が回るようになってくると、次の悩みにつきあたります。それが、自分ひとりでこなせる仕事量の限界が見えるということです。仕事量の限界が見えるということは、稼ぎの限界も見えるということ。もっとやりたいことがあっても、それに手をつけることもできず、イライラしているようなら協業を視野に入れてみては?